囚われる


「…っ、…はぁ…イ、ノリ…っ…やっ…あぁ…っ」

 舌で淡い果実を刺激され、手ですっかり形を変えた中心を強弱をつけて扱かれる。その度に天真の口から甘い声が漏れ、態度で嫌がっていても身体は逃れられなくなり始めている事を如実に表していた。

「嫌じゃないだろ…天真?そんなイイ声出してさ…感じてるんだろ?ここも…こっちも…」

 胸元の実を快楽を誘う動きで舐め、袋の形をなぞるように手を這わせながら、イノリはそう言って天真を更に追い立てる。

「…ちが、う…そんな訳、ない…っ、そんな…あ、あぁっん…」

 自分がイノリの行為に翻弄されている事を認めたくなくて、天真は強がろうとするが、それも敏感な場所を攻められて簡単に嬌声に変わる。

「へぇ…これで感じてないって…?そんな事言える余裕がまだある訳…?」

 意地悪い笑みを浮かべながらそう言って、イノリは舌での愛撫を一度止めてその唇を天真の下肢へと移動させる。
 次の瞬間、天真の身体が激しい熱さを感じてビクンッと仰け反った。

「あっ、あぁ…っ!!」

 ちゅく、ちゅくっと音を立てて中心を吸われる。天真が抵抗する隙を与えないような、強引な下肢への愛撫にガクガクと天真の体は震えた。

「やぁ…っ、イノリ…やめ、…あっあっ…あぁぁん…っ」

胸よりもよりダイレクトに伝わるイノリの口内の熱さに、おかしくなってしまいそうな自分を叱咤して制止の声を上げるが、やはりそれは嬌声に変わり最後まで言い切る事は出来ない。

「…ぁん…んっ…や、ぁ…そんな、そんな…とこ、舐めるな…ぁっ」

 先走りの蜜をも零すまいというように根元から先端へと舐め上げるイノリの舌に天真は、甘い声は止められないけれども必死で抵抗しようとしている。それでも体内の熱だけは紛れもない真実で。

「…はぁ…ホントに、もう…っ」

「もう…何だよ?…我慢できねぇんだったらこのまま一回出しちまえよ…ほら…」

 苦しげに息をつく天真にくすくすと笑いながらそう言って、よりきつく口に含んだ天真のモノを吸い上げた。天真が解放し易いように何度もそれを繰り返す。

「…ふぁ…あぁっ、ん…や…あぁんっ、あぁ…っ!」

 ビクンッと天真の背が大きく撓る。と同時に、イノリの口内に熱い奔流が迸った。それをイノリは何の躊躇いもなく嚥下する。天真の放った精液を全てイノリは平然と飲んでしまったのだ。

「…ハァ…ハァ…お、前…今の…」

 肩で大きく息をつき呼吸を整えながら天真は複雑な顔をする。自分の出した精液をイノリが飲んだ事に驚いている様子だ。

「…これくらいで驚いてちゃこの先辛いぜ?まぁ、やめてやる気はないけどな」

 天真の言葉にならない問いかけに答えず、イノリは先へ進む為にいつしかすっかり無防備になっている天真の身体に再び覆い被さる。そのまま足を抱え上げて露になった蕾に指を添わせた。

「イノリ…?…ぁ、やっ…何、して…あぁっ、あっ…」

 何をされるのかと不安げに瞳を揺らしたが、その次の瞬間蕾に指を差し入れられてまた甘い嬌声を上げてしまう。全身が激しい熱を持って、刺激に身体を震わせる。

「…さっきみたいに…いや、さっきよりもっと…乱れてみせろよ、天真…?」

 燃え立つ炎のように熱を持った視線で囁いたイノリの言葉に、不覚にも天真の身体はより一層震えた。




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